2-1 経絡病証
2011年 01月 18日
2-1経絡病証
引用
十二経脈病証『 霊枢・経脈篇 』
奇経八脈病証『 難経二十九難 』
2-1-1-1
【 手の太陰肺経 】
1 是動病
肺の脹満・膨満があり喘咳、
缺盆の中が痛む、
甚だしければ両手を交えて苦しむ。
2 所生病 咳、喘、心煩、口渇、胸満、
上肢前面外側の痛み、手掌のほてり。
3 実 証 肩背痛、風寒感冒で自汗、
傷風、小便頻数、あくび。
4 虚 証 肩背痛で寒気を恐れ、
呼吸が浅く切迫し小便の色が変化
2-1-1-2
【 手の陽明大腸経 】
1 是動病 歯痛、頚部が腫れる
2 所生病 目黄、口の乾き、鼻出血、
咽喉の麻痺、肩前面と上肢の痛み、示指の痛み
3 実 証 本経経脈の走行部位の熱腫
4 虚 証 寒気により戦慄しなかなか温かさが戻らない
2-1-1-3
【 足の陽明胃経 】
1 是動病
寒くて振るえる、呻る、欠、顔が黒い、
病が至れば人や火を嫌い、木の音を
聞くとびっくりして驚く、心が動かないよう引き篭もる。
甚だしければ
高い所に登って歌いたがり、
衣服を脱ぎ捨てて走りたがる
2 所生病
躁鬱、汗、鼻出血、顔面の麻痺、
頚部の腫れ、咽喉の麻痺、腹水、
膝が腫れ痛む、足背の痛み、
消穀善飢
3 実 証 体の前面が発熱する。
(胃の表現として)消穀善飢、小便色黄
4 虚 証 体の前面が冷え、戦慄する。
(胃の表現として)脹満
2-1-1-4
【 足の太陰脾経 】
1 是動病
舌が強ばり、物を食べると吐く、
胃.部痛、腹脹、げっぷ、
おならやげっぷで楽になる
、体が衰え、体が重い
2 所生病
舌が痛む、体を動かすことができない、
食滞、心煩、心下急痛、泄瀉、尿
閉、黄疸、下肢内側の腫れ痛み、
足第1 指の麻痺
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-5
【 手の少陰心経 】
1 是動病 咽喉が乾く、心部が痛む、
口渇し飲み物を飲みたがる
2 所生病 目黄、脇痛、
上肢前面内側の痛み、
手掌のほてりと痛み
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-6
【 手の太陽小腸経 】
1 是動病
咽喉の痛み、顎の腫れ、振り返れない、
肩が抜けるように痛み、腕が折れ
るように痛む
2 所生病 耳聾、目黄、頬の腫れ、
頚・顎・肩・上肢後面内側の痛み
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-7
【 足の太陽膀胱経 】
1 是動病
頭・目・項部が抜けるように痛む、
脊柱が痛み、腰が折れるように痛む、
股関節は曲がらず、
膝関節は結ばれるようで
脛は裂かれるようである
2 所生病
痔・おこり・精神異常、頭頂部の痛み、
目黄、涙、鼻出血、項・背・腰・
尻・膝・脛・足の痛み。
足の第5 指の麻痺
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-8
【 足の少陰腎経 】
1 是動病
知飢不食、顔色が黒い、気喘、喀血、立ちくらみ、
気が足りなければ物事
に恐れる
2 所生病
口が熱し、舌が乾き、咽喉が腫れる、
心煩、心痛、黄疸、腰部・大腿内側
の痛み、冷え、しびれ、横になるのを好む、
足底のほてり
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-9
【 手の厥陰心包経 】
1 是動病
手掌が熱する、上肢がひきつる、
腋が腫れる、
甚だしければ胸脇がつかえ
る、心悸、面紅、目黄、笑い続ける
2 所生病 心煩、心痛、掌のほてり
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-10
【 手の少陽三焦経 】
1 是動病 耳鳴り、咽喉の腫れと麻痺
2 所生病 汗、目尻の痛み、頬の痛み、
耳後・肩・上肢の外側が痛む
、第4 指の痛み
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-11
【 足の少陽胆経 】
1 是動病
口苦、溜め息が多い、心脇部痛、
寝返りができない、顔色がくすみ、皮膚
に光沢がない、足が外反し熱する
2 所生病
頭痛、顎の痛み、目尻の痛み、
缺盆の腫れ・痛み、腋下の腫れ、汗、寒く
て振るえる、おこり、
下肢外側の痛み、
足の第4 指の麻痺
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-12
【 足の厥陰肝経 】
1 是動病
腰痛で仰臥・伏臥できない、
男性は疝気、女性は小腹が腫れる、
甚だしければ咽喉が乾き
顔色がすすけて青黒くなる
2 所生病 胸満、嘔吐、泄瀉、疝気、遺尿、尿閉
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-2
. 奇経八脈病証 :『 難経二十九難 』
奇 経 病 症
① 督 脈 脊柱のこわばり、
頭・足・下腹部から胸・心臓の痛み、
痔、水腫、遺尿、不妊(女)
② 任 脈 疝気、帯下、月経異常、
腹部皮膚の痛み、かゆみ
③ 衝 脈 逆気して泄
(逆気:悪心嘔吐・めまい・頭痛/泄:下痢)
④ 帯 脈 腹がはり、
腰は(水中に座っているように)冷える、
フワフワ座りが悪い
⑤ 陽.脈 陰が緩んで陽がひきつる、
目が痛む (下肢内側・前半身の緩み、
後半身のひきつり)
⑥ 陰.脈 陽が緩んで陰が引きつる
(下肢外側・後半身の緩み、前半身の引きつり)
⑦ 陽維脈 寒熱に苦しむ
⑧ 陰維脈 心臓部痛に苦しむ
引用
十二経脈病証『 霊枢・経脈篇 』
奇経八脈病証『 難経二十九難 』
2-1-1-1
【 手の太陰肺経 】
1 是動病
肺の脹満・膨満があり喘咳、
缺盆の中が痛む、
甚だしければ両手を交えて苦しむ。
2 所生病 咳、喘、心煩、口渇、胸満、
上肢前面外側の痛み、手掌のほてり。
3 実 証 肩背痛、風寒感冒で自汗、
傷風、小便頻数、あくび。
4 虚 証 肩背痛で寒気を恐れ、
呼吸が浅く切迫し小便の色が変化
2-1-1-2
【 手の陽明大腸経 】
1 是動病 歯痛、頚部が腫れる
2 所生病 目黄、口の乾き、鼻出血、
咽喉の麻痺、肩前面と上肢の痛み、示指の痛み
3 実 証 本経経脈の走行部位の熱腫
4 虚 証 寒気により戦慄しなかなか温かさが戻らない
2-1-1-3
【 足の陽明胃経 】
1 是動病
寒くて振るえる、呻る、欠、顔が黒い、
病が至れば人や火を嫌い、木の音を
聞くとびっくりして驚く、心が動かないよう引き篭もる。
甚だしければ
高い所に登って歌いたがり、
衣服を脱ぎ捨てて走りたがる
2 所生病
躁鬱、汗、鼻出血、顔面の麻痺、
頚部の腫れ、咽喉の麻痺、腹水、
膝が腫れ痛む、足背の痛み、
消穀善飢
3 実 証 体の前面が発熱する。
(胃の表現として)消穀善飢、小便色黄
4 虚 証 体の前面が冷え、戦慄する。
(胃の表現として)脹満
2-1-1-4
【 足の太陰脾経 】
1 是動病
舌が強ばり、物を食べると吐く、
胃.部痛、腹脹、げっぷ、
おならやげっぷで楽になる
、体が衰え、体が重い
2 所生病
舌が痛む、体を動かすことができない、
食滞、心煩、心下急痛、泄瀉、尿
閉、黄疸、下肢内側の腫れ痛み、
足第1 指の麻痺
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-5
【 手の少陰心経 】
1 是動病 咽喉が乾く、心部が痛む、
口渇し飲み物を飲みたがる
2 所生病 目黄、脇痛、
上肢前面内側の痛み、
手掌のほてりと痛み
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-6
【 手の太陽小腸経 】
1 是動病
咽喉の痛み、顎の腫れ、振り返れない、
肩が抜けるように痛み、腕が折れ
るように痛む
2 所生病 耳聾、目黄、頬の腫れ、
頚・顎・肩・上肢後面内側の痛み
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-7
【 足の太陽膀胱経 】
1 是動病
頭・目・項部が抜けるように痛む、
脊柱が痛み、腰が折れるように痛む、
股関節は曲がらず、
膝関節は結ばれるようで
脛は裂かれるようである
2 所生病
痔・おこり・精神異常、頭頂部の痛み、
目黄、涙、鼻出血、項・背・腰・
尻・膝・脛・足の痛み。
足の第5 指の麻痺
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-8
【 足の少陰腎経 】
1 是動病
知飢不食、顔色が黒い、気喘、喀血、立ちくらみ、
気が足りなければ物事
に恐れる
2 所生病
口が熱し、舌が乾き、咽喉が腫れる、
心煩、心痛、黄疸、腰部・大腿内側
の痛み、冷え、しびれ、横になるのを好む、
足底のほてり
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-9
【 手の厥陰心包経 】
1 是動病
手掌が熱する、上肢がひきつる、
腋が腫れる、
甚だしければ胸脇がつかえ
る、心悸、面紅、目黄、笑い続ける
2 所生病 心煩、心痛、掌のほてり
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-10
【 手の少陽三焦経 】
1 是動病 耳鳴り、咽喉の腫れと麻痺
2 所生病 汗、目尻の痛み、頬の痛み、
耳後・肩・上肢の外側が痛む
、第4 指の痛み
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-11
【 足の少陽胆経 】
1 是動病
口苦、溜め息が多い、心脇部痛、
寝返りができない、顔色がくすみ、皮膚
に光沢がない、足が外反し熱する
2 所生病
頭痛、顎の痛み、目尻の痛み、
缺盆の腫れ・痛み、腋下の腫れ、汗、寒く
て振るえる、おこり、
下肢外側の痛み、
足の第4 指の麻痺
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-1-12
【 足の厥陰肝経 】
1 是動病
腰痛で仰臥・伏臥できない、
男性は疝気、女性は小腹が腫れる、
甚だしければ咽喉が乾き
顔色がすすけて青黒くなる
2 所生病 胸満、嘔吐、泄瀉、疝気、遺尿、尿閉
※ 実証・虚証の記載無し
2-1-2
. 奇経八脈病証 :『 難経二十九難 』
奇 経 病 症
① 督 脈 脊柱のこわばり、
頭・足・下腹部から胸・心臓の痛み、
痔、水腫、遺尿、不妊(女)
② 任 脈 疝気、帯下、月経異常、
腹部皮膚の痛み、かゆみ
③ 衝 脈 逆気して泄
(逆気:悪心嘔吐・めまい・頭痛/泄:下痢)
④ 帯 脈 腹がはり、
腰は(水中に座っているように)冷える、
フワフワ座りが悪い
⑤ 陽.脈 陰が緩んで陽がひきつる、
目が痛む (下肢内側・前半身の緩み、
後半身のひきつり)
⑥ 陰.脈 陽が緩んで陰が引きつる
(下肢外側・後半身の緩み、前半身の引きつり)
⑦ 陽維脈 寒熱に苦しむ
⑧ 陰維脈 心臓部痛に苦しむ
# by w74108520 | 2011-01-18 19:37 | 東洋医学概論