軟酥の法   

白隠禅師は、五代将軍綱吉の時代に生まれ、
22歳で雲水となって全国各地へ命がけの修行の旅に出た。
無理がたたって難治の病にかかり再起不能の状態に陥った。

後年『夜船閑話(やせんかんな)』で白隠は綴った。
「心火が逆上し、精が枯渇し、
両足は水の中につけたように冷たく、
両耳がガンガンし、心が常にビクビクとおびえ、
不安や恐怖心のため夜も眠れず、悪夢に襲われ、
心身ともに衰弱の極みに達した」

名医にはすべて診せたが、百薬も少しの効果もなく絶望する。
山城の国白河の山中に白幽という仙人がいることを聞き飛んでいった。
木こりの道もない険しい深山の洞窟に白幽を訪ね、病状を話し救いを求めた。
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その時授かったのが「煉丹および 還丹の法という。」
これらは初心の者には無理だからというので、
白隠禅師は簡易な方法として「軟酥の法」をすすめている。


「軟酥の法」の方法

▽きちんと座ってリラックスする。手は握固して膝の上におき、両眼を軽く閉じる。
呼吸は静かに自然にして、呼吸を意識をしない。

▽天から「軟酥」という金の卵が降りてきて頭上におかれたと想念して、金卵に意識を集中する。

▽金卵は体温で溶けて液体となり、頭上から頭の内部に浸透して、
毛髪、皮膚、頭蓋骨、脳髄と頭の内部の各部分に次々と骨や各器官を金色に輝かせていく。

▽その金液は、さらに徐々に下降し、喉から首、首から肩と各部分を金色に輝かせながら下降する。
そして輝きは左右両腕に流れ落ちて、ついに指先すべてにまで達する。

▽また胸から腹へ、背後は脊柱から肋骨の一本一本に浸透しながら次第に下降し、
腰の下部に達し、座っている腰から下の部分は温湯につかっているように温かくなる。

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▽その液は光となって下部から反対に体内を上り、身体は眩い金色の光に照らされ体内隅々まで行わたる。
絢爛たる明るさは、暗い影や不明確なところは一ヵ所もなく輝きわたるイメージする。
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▽やがて金色の光は身体全体に充満して、外にまであふれ出して周囲を照らして部屋全体が輝きます。

▽光はさらに戸外に射し出て町や村や公園や野原や川へ、次第に海へと広がって、
ついに宇宙全体が燦然たる金色の光に満たされてゆく。
この経過と結果の光景をイメージし全意識を集中してじっと見守る。







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# by w74108520 | 2011-02-24 12:09 | 健康

大樹 by gohki endoh   

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何百年、千年も嵐や日照りに負けずに生き続けてきた大樹。何と偉大で尊厳で剛健なことか! 大樹は黙って立ってきた。動物。特に人間がよくしゃべる。
あまりしゃべりすぎて沈黙することを忘れがちだ。
自然を深く見ることも、自然の声を聴くこともめったにしない。人間は大樹の元に、時々やってくる、短い命の動物の一つに過ぎない。画家は一本の樹木を見つづけ、描くだけでも、一生涯かかる。それでもまだ描ききれないだろう。

大樹
(Tree Trunk)
2002年10月 67歳
鉛筆、墨、クレヨン

画家 遠藤剛熈 私と制作
私にとって、自然は生々しく強烈な存在であり、自然の生命感、物質感、形態と色彩の感覚の強度は、自然の観照や、自然の追求の度合いに応じてどこまでも増大するものである。これが人間の本来の芸術感覚だ。自然は元より仕上げたり、完成されるべきものではない。芸術の価値は安易な仕上げや完成ではなく、探求と実現である。

大自然は剛と柔、峻厳と優美、動と静、生と死、そして生きることと生かされていることなど、相対するものの両方を兼ね具えている。自然とともに在り、大きな綜合と調和に至るような、忍耐強く長い歩みを続けたいと思っている。そうしてこのことにおいてのみ完成に向かいたいと思っている。

私は東洋画の源流と思える悠遠な中国宋元の山水画の線と、我が国の雪舟、永徳、等伯らの厳然としたデッサンと、西洋美術の人間中心の写実精神、実在の物質表現と立体表現の伝統を学んで、普遍的で独自な現代の芸術を創造するという目的をもって制作に励んでいる。

大地、山、川、樹木、草花、人体…私が描く対象は、自然存在の最も素朴な原初的なものである。諸々の存在を等価値なものとして、実在の中に宇宙、生命、神佛を探求する。自然の実在の追求は、魂の根底において宗教的実存と結びついている。

私の近年の関心は、近代芸術とともに、古代の芸術に向かっている。芸術は古代に遡るほど若々しく初々しく生命に満ちている。

自然・実在がなければ人間の健全な芸術行為は存在しないのであるが、現在はこの自然との直接性という根本と源泉を喪失してしまっている。

現代美術が自然と人間存在の現実に真摯に対峙することを忘失し、技術や様式の遊戯に陥っている今日、再び自然と人間との真実な運命的な出会いを根本にもって、自己を超え、宇宙の生命に合体するような芸術創造のための無私で高貴な共同の場とならんことを念じて止まない。

2003年2月
1935年 京都市生まれ

【遠藤剛熈美術館】
 URL:http://www.endohgohkimuseum.jp/

【遠藤剛熈美術館】
 住所…京都府京都市下京区猪熊通高辻下る高辻猪熊町349
 電話番号…075-822-7001

 アクセス方法
 ●阪急:大宮駅下車
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# by w74108520 | 2011-02-22 19:58 | 詩文

長岡 2011.1.30 雪景色   

九夏寒巌の雪

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今朝みれば

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山もかすみて

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久方の

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天の原より

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春は来にけり

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今朝眺めると、山も霞んでいて天空から春はやって来るのだなあ。
(金槐和歌集 春 ) 源実朝
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# by w74108520 | 2011-02-21 19:58 | 風景

十勝岳 冬 2011   

三冬枯木の花

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冬ながら

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空より花の

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散りくるは

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雲のあなたは

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春にやあるらむ

冬なのに、空から花が舞い散ってきた。
雲の向こうは春なんじゃないだろうか。
(古今 冬 330) 清原深養父
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# by w74108520 | 2011-02-21 19:07 | 風景

ある時は、自己を奪って万境を奪わない。   

師晩參示衆云、
有時奪人不奪境、有時奪境不奪人、
有時人境倶奪、有時人境倶不奪。
時、有僧問、如何是奪人不奪境。
師云、煦日發生鋪地錦、瓔孩垂髮白如絲。
僧云、如何是奪境不奪人。
師云、王令已行天下遍、將軍塞外絶烟塵。
僧云、如何是人境兩倶奪。
師云、并汾絶信、獨處一方。
僧云、如何是人境倶不奪。
師云、王登寶殿、野老謳歌

師、晩參、衆に示して云く

有る時は、奪人不奪境、
有る時は、奪境不奪人、
有る時は、人境倶奪、
有る時は、人境倶不奪。

師は、ある夜の説法のとき、修行者たちに教えて言った。

師「ある時は、自己を奪って万境を奪わない。(自己を万法に帰せしめる)
  ある時は、万境を奪って自己を奪わない。 (万法を奪って自己一枚)
  ある時は、自己も万境もともに奪う。    (自己も客観世界も蕩尽する)
  ある時は、自己も万境もともに奪わない。 (自己と客観世界も肯定)


あるときは、山川草木国土宇宙森羅万象。(忘我の境地で、自己を対境に帰せしめる)
あるときは、天上天下唯我独尊。  (自由奔放の境地)
あるときは、絶対無。         (自己も現象世界も存在しない絶対無の境地)
あるときは、自然法爾。        (あるがままの世界の悦楽境)

奪人不奪境...客観のみを肯定。一毫も主観を交えない客観世界。(下根の学人に対する手立て)
奪境不奪人...主観のみを肯定。自由奔放の境地。真実絶対の人。(中根の学人に対する手立て)
人境倶奪.........主・客観を共に否定。自分も対象も忘れる。(上根に対する手立て)
人境倶不奪....主・客観を共に肯定。絶対肯定。(越格の学人に対する手立て)


凡夫は境を取り、道人は心を取る。
心・境双び亡ず、乃ち是れ真法なり。
境を忘ずることは猶お易く、心を忘ずることは至って難し。(黄檗希運)


道忠曰く、「人境倶を奪わずとは、凡情聖解並存し、向上の提持なり」と


四料簡(四料揀)は、「人」(主観)と「境」(客観)に対する認識のあり方をめぐって、
修行過程を4局面から説いたもの。
(1)「人を奪って境を奪わず」(奪人不奪境)
(2)「境を奪って人を奪わず」(奪境不奪人)
(3)「人も境もともに奪う」(人境倶奪)
(4)「人も境もともに奪わず」(人境倶不奪)

(1)「無我」を悟り、自己意識(人)が消えて客観世界(境)になりきる状況。
(2)「無常」を悟り、客観世界(境)は全て空であると観、自己意識(人)のみとなる世界。
(3)「涅槃寂静」を悟り、否定する自分も否定される環境も空であるという静まりかえった世界。
(4)(3)の絶対否定を転じて、「あるがまま」「花は紅、柳は緑」の世界、
   「入廛垂手」、自由無碍、天地自由人の、いわば活発の境地。

また、修行の4段階としてとらえる場合。(師の弟子への接化)

奪人不奪境(主体性を失い、環境に囚われている状態)。一般にはこの状態を生きています。
ここを「対一説」で気づかせると、相手は奪境不奪人に進みます。外界に囚われず、自分自身の内面に深く沈む状態。
この「自己のみ」の状態を「倒一説」で突き崩すと、「人」も「境」も消えてしまう状態が出来上がります。
それを苗床にして、主体も外界も活き活きと動き始め、次の人境不倶奪が生まれ出てくる。
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# by w74108520 | 2011-02-18 17:20 | 禅語

国家試験過去問1-1-08 病理と病証   

はりきゅう国家試験 東洋医学病証
選択で正答はどれですか 複数もあります 苦笑)

問1陰虚証の症状でないのはどれか
潮熱
自汗
手足のほてり
盗汗

問2寒証でないのはどれか
温かいものを好む
手足の厥冷
小便は少なく赤い
遅脈

問3虚証にみられないのはどれか
盗汗
酸痛
黄苔
喜温

問4虚証の症状で適切でないのはどれか
短気
下痢
拒按
自汗

問5五心煩熱がみられるのはどれか
気虚
陽虚
血虚
陰虚

問6正邪の盛衰を診るのはどれか
虚実
燥湿
表裏
寒熱

問7痛みの性質と病証との組合せで誤っているのはどれか
刺痛-----血*オ*
重痛-----湿証
隠痛-----気滞
酸痛-----虚証

問8熱証にみられないのはどれか
口渇
鼾声
月経先期
小便自利

問9熱証の特徴でないのはどれか
下痢
発汗
口渇
動悸

問10八綱のうち病証を総括するのはどれか
表裏
寒熱
虚実
陰陽

問11八綱病証で疾病の性質を示すのはどれか
陰陽
寒熱
虚実
表裏

問12八綱病証で病位を診るのはどれか
寒熱
陰陽
虚実
表裏

問13八綱病証で病勢を示すのはどれか
寒熱
陰陽
虚実
表裏

問14陽虚の症状で適切でないのはどれか
畏寒
小便不利
自汗
四肢厥冷

問15冷え症で他覚的にも冷えが認められる状態を何というか
傷寒
悪風
厥冷
悪寒

問16気滞の症状でないのはどれか
イライラ
息切れ
腹部の脹った痛み
胸苦しい

問17気滞の症状はどれか
目のかすみ
出血
手足のしびれ
脹痛

問18四肢のふるえとめまいとが共にみられる病証はどれか
脾血虚
肝血虚
肺陰虚
腎陽虚

問19胃熱による症状はどれか
五更泄瀉
梅核気
心下痞
消穀善飢

問20肝の病証に含まれるのはどれか
下痢
喘鳴
頭痛
動悸

問21肝の病証に属するのはどれか
息切れ
手足の冷え
のどのつかえ
頻尿

問22胸脇苦満を示すのはどの臓の病か





問23胸脇苦満を呈する臓はどれか





問24五臓とその症状との組合せで誤っているのはどれか
脾-----肌肉がやせる
心-----顔色が赤い
肺-----体臭が生臭い
肝-----汗をよくかく

問25四肢の冷え、胸痛、畏寒を示す病証はどれか
脾陽虚
心陽虚
腎陰虚
肝陰虚

問26小腹不仁を示す臓の病はどれか





問27「消渇」の現代病名はどれか
糖尿病
悪性新生物
心筋梗塞
高血圧症

問28心の病証に属さないのはどれか
健忘
難聴
言語障害
不眠

問29腎の症状として誤っているのはどれか
耳鳴り
四肢の冷え
目の充血
性欲減退

問30腎の症状はどれか
脇痛
難聴
胸痛
血便

問31肺の病証でみられるのはどれか
耳鳴り
腰痛
不眠
咳嗽

問32肺の病証にみられないのはどれか
短気
無汗
梅核気
湿疹

問33次の文で示す患者の病証として適切なのはどれか
「38歳の男性
半年前の失職以来、不安と不眠がある
起立時のめまいと軽度の動悸とを訴えている」
腎気虚証
肝陰虚証
脾陽虚証
心血虚証

問34次の文で示す病証について、問に答えよ
「咽喉の閉塞感、怒りっぽい、抑うつ、胸脇苦満」
本病証に用いる鍼の補瀉法で適切なのはどれか
呼気に刺入し、吸気に抜鍼する
経穴をよく按じてから刺入する
抜鍼後、鍼孔を指で塞がない
細い鍼を用いる

問35次の病証を示す臓腑はどれか
「発育の遅れ、難聴、不眠、内臓下垂」





問36次の文で示す患者の病証はどれか
「顔に精気が感じられず、いつも腰がだるいという
小腹部は力がなくフワフワしている
最近、耳が聞こえにくくなった」
心の病証
腎の病証
肝の病証
脾の病証

問37次の文で示す臓腑の病証はどれか
「食後の腹脹、下痢、腹鳴がある」
三焦
小腸

膀胱

問38次の文で示す病証に関係する臓はどれか
「手足の筋のひきつれ、季肋部痛、めまいや目の乾燥がある」





問39腹痛、喜按、畏寒、四肢の冷えがみられる脾の病証はどれか
脾気虚
脾胃湿熱
脾陰虚
脾陽虚

問40脾の病証でみられる症状はどれか
心悸亢進
性欲減退
胸脇苦満
腹部膨満感

問41脾の病証として適切でないのはどれか
全身倦怠感
腹部膨満感
性欲減退
消化不良

問42脾の病証でみられないのはどれか
咽喉の閉塞感
軟便
崩漏
全身倦怠感

問43脾虚の症状はどれか
健忘
咳嗽
内臓下垂
筋けいれん

問44次の文で示す奇経八脈病証はどれか
「腹がはり、腰は弛緩して、力が入らず、水の中に座っているような無力と寒気を覚える」
督脈
任脈
衝脈
帯脈

問45胸苦しさと手掌のほてりを呈する経脈病証の所見で適切でないのはどれか
頭痛
前腕の痛み
腋の腫れ
咽の渇き

問46次の文で示す経脈病証はどれか
「口が苦い、缺盆の部分と腋下が腫れ、膝の外側が痛む」
脾経
胆経
腎経
胃経
問47喉の腫れ、鼻出血および下の歯の痛みを呈する経脈病証はどれか
三焦経
胆経
膀胱経
大腸経

問48経絡病証で背骨のこわばり、頭痛の症状を呈するのはどれか
帯脈
督脈
衝脈
任脈

問49喉の腫れ、鼻出血および下顎歯の痛みはどの経絡病証か
足の少陽胆経
手の太陰肺経
足の太陽膀胱経
手の陽明大腸経

問50次の病証を示す経路はどれか
「空腹でも食欲がなく膝から下が冷える
腰痛があって臥すことを好む」
足の少陽胆経
足の少陰腎経
足の太陰脾経
足の陽明胃経

問51次の文で示す経絡病証について適切なのはどれか
「のどが渇き、側胸部が痛む、上肢の前面内側がしびれて痛み、手掌が熱をもって痛む」
心経
小腸経
三焦経
肺経

問52次の文で示す経絡病証について適切なのはどれか
「目の痛みが強く、頭痛もある、背中は張って腰は折れんばかりに痛み、下腿後面の筋がひきつれる」
肝経
胆経
膀胱経
腎経

問53次の文で示す経絡病証はどれか
「咳が出て胸苦しく、胸に熱感があり息切れし、手掌がほてる」
腎経
肺経
脾経
心経

問54次の文で示す経絡病証はどれか
「腰が痛み、季肋部が張って苦しく、顔色は青黒い」
小腸経
肝経
三焦経
脾経

問55次の文で示す症状はどの経絡病証か
「空腹感はあるが食欲はなく、顔色は黒ずみ、呼吸が苦しくせき込む」
手の太陰肺経
足の少陰腎経
足の厥陰肝経
足の太陰脾経

問56次の文で示す症状を訴えるのはどの経絡の病証か
「腋窩部の腫れ、上肢のひきつれ、手掌のほてり及び季肋部のつかえ」
手の陽明大腸経
手の厥陰心包経
手の太陽小腸経
手の少陽三焦経

問57次の文で示す病証に関係する経絡はどれか
「咳、喘鳴、胸が脹り満ちた感じがあり、上肢の内側に沿った冷えと痛みがある」
手の少陽三焦経
手の厥陰心包経
手の少陰心経
手の太陰肺経

問58次の文で示す病証に関係する経絡はどれか
「頸が腫れ、肩から上腕後内側を経て小指にいたる部位の激しい痛み、難聴がある」
手の太陽小腸経
手の少陰心経
手の太陰肺経
手の陽明大腸経

問59次の文で示す病証を呈する経絡はどれか
「前胸部から心下部への圧迫感、腹部膨満感があり、下肢内側の腫れと痛み、足の母指の麻痺がある」
足の陽明胃経
足の太陽膀胱経
足の太陰脾経
足の少陽胆経

問60腎経の経脈病証の所見として適切でないのはどれか
足底のほてり
立ちくらみ
季肋部のつかえ
血痰

問61次の文で示す是動病の経脈はどれか
「食するともどし、胃部が痛み、腹が張る、よくおくびし、放屁すればすっきりする、全身が重く感じる」
肺経
胃経
大腸経
脾経

問62任脈病証に含まれるのはどれか
関節腫脹
手足の麻痺
月経異常
頭痛

問63陽*キョウ*脈病証の症状はどれか
排尿障害
目の痛み
下痢
月経異常

問64三陰三陽病証で往来寒熱、胸脇苦満が現れるのはどれか
少陰病
太陽病
太陰病
少陽病

問65三陰三陽六病位と体幹の部位との組合せで誤っているのはどれか
陽明-----腹面の表
厥陰-----側面の裏
太陽-----背面の表
太陰-----背面の裏

問66半表半裏証でみられないのはどれか
往来寒熱
口が苦い
胸脇苦満
悪風

問67六経病証で病邪が最後に達するのはどれか
太陰経
少陽経
厥陰経
陽明経

問68六経病証について正しい組合せはどれか
少陰経病-----難聴が起こる
少陽経病-----陰嚢が縮む
太陰経病-----咽頭が渇く
厥陰経病-----腰背が強ばる

引用
http://www.kakomon-club.com/
過去問クラブ << 鍼灸師クラブ >>
22東医概論   08章 病理と病証   68問

 
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# by w74108520 | 2011-02-14 22:12 | 東洋医学概論

五臓の生理   

五臓の生理
1. 肝

1)精神作用 魂を蔵する(五神)

肝は将軍の官、謀慮これより出ず(素問・霊蘭祕典論篇)

判断力や計画性などの精神活動を支配し、随意的な計画・判断などを行う。

罷極の本、魂の居なり(素問・六節臓象論篇)

「罷極」とは疲れ切ることで肝は疲労に耐える根本と解釈できる。

魂は肝にあり、死体が朽ちるときに天に昇る陽性の霊で、内面のこころと密接な関係を持つ。肝がしっかりしていれば内外の変化にすばやく対応して適切な行動がとれる。不健全だといらいらしたり(五有余)、逆におどおどしたりする(五不足)。

2)気血水との関係 血を蔵する

肝は血を蔵する(霊枢・本神篇)

血によって魂が営まれる。身体各部の血流量を調整する。夜臥床して眠くなり、やがて眠りにつくのは多量の血が肝臓に還流し、脳に血が少なくなるため。肝は動き出したときに四肢に血を分配し、四肢の筋の運動を活発にさせる。肝の働きが正常でないと血の上逆・配分の不足などによりめまいなどの異常を生じる。

3)筋を主る(五主)

肝の充は筋にあり(素問・六節臓象論篇)

肝の合は筋なり、その栄は爪なり(素問・五蔵生成篇)

肝は筋を主る(素問・宣明五気篇)

いずれも肝が充実していると筋肉も充実する。肝の働きが損なわれると筋の働きも異常を生じる。逆に筋の状態が肝に影響する。

4)爪は肝の華(五華)

その華は爪にあり(素問・六節臓象論篇)

肝が充実しているとその充実した様子は爪に現れる。肝が正常でないと爪に色つやがなくなったりする。

5)目に開竅する(五官)

肝は目に開竅する(素問・金匱真言論篇)

肝気は目に通ず。肝和すれば則ち目は能く五色を分かつなり(霊枢・脈度篇)

肝は目を通して外界と交流する。肝の状態は目のものを視る機能に反映される。肝の働きが衰えると目が疲れやすくなり、逆に目を酷使すると肝の機能を損なうこともある。

6)その他

肝の液は涙たり(素問・宣明五気篇)

肝は目と通じて目から出る涙は肝の液である (五液) 。肝の働きが悪いと目が乾いたり、涙が出すぎたりする。

肝は疏泄を主る 

疏泄作用とは体の隅々まで円滑に気血を巡らせること。血の運行と津液の代謝を促進し、脾胃の消化吸収・胆汁分泌・腸への排泄を促進する。疏泄作用の低下で脳への血液供給がうまくいかずに、思惟活動に影響を与える。

 
2. 心

1)五臓六腑の統括、生命の源

心は君主の官、神明これより出ず(素問・霊蘭祕典論篇)

五蔵六府の大主、精神の舎るところなり。その蔵堅固にして、邪容ること能わざるなり。之に容るときは、則ち心傷らる。心傷らる時は則ち神去る。神去る時は則ち死すなり。故に諸々の邪の心にあるものは皆心の包絡にあるなり。包絡は心主の脈なり(霊枢・邪客篇)

五臓六腑を統括し、人間の生命活動にとって最も重要で、心が損傷されると、死となる。心の外衛として心包が守る。従って心が損傷される前にまず心包が侵襲される。

2)精神作用 神を蔵する(五神)

心は生の本、神の変なり(素問・六節蔵象論篇)

神は心にあり生命活動の根本で、神がなくなれば死亡する。神は全ての精神活動を支配し、その中心となっている。五臓六腑の調和を図り、意識的・無意識的活動を適切に行う。様々な要因で神が不安定になると、意識的・無意識的活動が適切でなくなったり、不調和を生ずる。

3)気血水との関係  脈を主る(五主)

心は血脈を主る(素問・萎論篇)

心の充は血脈にあり(素問・六節臓象論篇)

脈を介して血を全身にくまなく運行し、臓腑や皮肉筋骨などの活動を支える。心の機能が損なわれると脈拍に異常が現れ、血の巡りが悪くなる。

4)面色は心の華(五華)

その華は面にあり(素問・六節臓象論篇)

心の合は脈なり、その栄は色なり(素問・五臓生成篇)

心が充実しているとその充実した様子は面色に現れる。顔面の色つやは血液の運行状態を反映し、心が正常でないと面色が白っぽく、つやがなくなったりする。

5)舌に開竅する(五官)

心は舌に開竅する(素問・金匱真言論篇)

心は舌を主る(素問・陰陽応象大論篇)

舌は音声の機なり(霊枢・憂恚無言篇)

心は舌の運動を支配し味覚を主る。心の蔵する神が思ったこと、考えたことを表に出すとき言語によって表現する。言語表現するとき、舌の運動が必要となる。

心気は舌に通ず。心和すれば則ち舌は能く五味を知るなり(霊枢・脈度篇)

舌は味覚を受け持っている。心の働きが衰えると味覚異常や言語障害が起こったりする。

6)その他

心の液は汗たり(素問・宣明五気篇)

心は火の性質を持ち、暑熱により汗が出る。汗は心の液である (五液) 。心の働きが悪いと出るべき汗が出なかったり(無汗)、汗が出過ぎたりする(自汗)。
3. 脾

1)営を蔵する、後天の本となる

脾胃は倉廩の官(素問・霊蘭祕典論篇)

脾胃・大腸・小腸・三焦・膀胱は倉廩の本、営の居なり(素問・六節臓象論篇)

倉廩とは米蔵のことで、脾は胃と共同して働き、飲食物の消化や吸収を主り、後天の精を取り出す。さらにこれらを肺に送り、気・血・津液に変化させ、全身に送る。脾の働きによって吸収・配布される栄養物には、営気が蔵されて、運行を主る。脾がうまく働かないと腹痛・下痢等消化・吸収の異常を生じ、全身倦怠、出血しやすいなどの症状が現れる。

脾は運化を主る 

運化とは水穀を消化して(転化)、後天の精や津液・血・営衛などを吸収して全身に送り出す(運輸)。運化がうまくいかないと、消化・吸収の異常や営気の巡りの異常、津液の停滞等が起こり様々な症状を呈する。

脾は昇清を主る 

脾の運化作用の際に吸収したものを胃から上の肺へ送る。

2)精神作用 意・智を蔵する(五神)

脾は意を蔵す(素問・宣明五気篇)

意は記憶や思考を含んだ精神活動を支配する。意が傷れると脾が落ち着かなくなる。

3)気血水との関係 津液を作り出す

脾は胃をしてその津液を行わせるを主るなり(素問・厥論篇)

脾は水穀から津液を吸収し、肺に送る。脾は津液を作り出し全身に輸布する。脾が正常でなくなると食欲の異常、食べてもおいしく感じず、唇やその周囲、口内が荒れたりする。

脾は統血を主る 

統血とは営気を脈中に送ることにより、血が脈外へ漏れないようにし、順調に巡るように働く。統血作用の低下で血が脈外へ漏れ、血便、血尿、不正性器出血などを生じる。

 

4)肌肉を主る(五主)

脾は身の肌肉を主る(素問・萎論篇)

脾胃・大腸・小腸・三焦・膀胱はその充は肌にあり(素問・六節蔵象論篇)

脾は営気を身体のすみずみまで巡らせる。特に肌肉に行き渡らせて張りを与える。脾の働きが悪いと肉付きが痩せ、四肢無力となる。

5)口に開竅する(五官)、唇は脾の華(五華)

脾胃は倉廩の官、五味これより出ず(素問・霊蘭祕典論篇)

脾気は口に通ず。脾和すれば則ち口は能く五穀を知るなり(霊枢・脈度編)

脾胃・大腸・小腸・三焦・膀胱はその華は脣四白にあり(素問・六節臓象論篇)

脣とは唇のことで、四白とは広々とした光のある場所で、脾の働きが正常ならば食べたものをおいしいと感じ、唇やその周りの色つやも良い。脾が正常でないと食欲が減退し、食べ物をおいしく感じなくなったり、唇やその周囲、口内が荒れたり、色つやがなくなったりする。

6)その他

脾の液は涎たり(素問・宣明五気篇)

脾は口と通じて、口から出る涎は脾の液である (五液) 。脾の働きが悪いと涎が流れず口の中が乾いたり、涎が出過ぎたりする。

 
4. 肺

1)精神作用 魄を蔵する(五神)、心を扶けて臓腑や器官の働きを調節する

肺は相傅の官、治節これより出ず(素問・霊蘭祕典論篇)

相傅とは付き添う、相従うなどの意味で、治節とは「節」を治める則ち秩序を保つ、統率するという意味である。心と肺は協調して気血を全身に行き渡らせることにより、各臓腑・器官に気血を配分して生理的な活動を行わせる。

肺は魄の処なり(素問・六節臓象論篇)

魄は肺に存在し、死後長く死体にとどまって離れず、死体が朽ちるときに地に還る陰性の霊で、本能や肉体と密接な関係を持つ。しっかりしていれば日常動作を適切に行ったり、痛みやかゆみなどの感覚を感じたり、注意を集中したりする。魄が衰えると気迫が衰えたり、注意力が散漫になったり、物忘れがひどくなり、皮膚感覚が鈍くなる。

2)気血水との関係 気を主る

肺は気の本(素問・六節臓象論篇)

肺は気を蔵す。気によって魄が営まれる(霊枢・本神篇)

肺は呼吸により天の陽気を取り入れ、脾胃の働きによって生じた地の陰気が合して宗気・衛気・営気・津液・血を生じる。営気と血は脈中を行き、衛気と津液は肺の働きで全身に散布される。これらに臍下に集まる原気が加わり、気を全身にくまなく行き渡らせる。肺の働きが正常でないと呼吸の異常や発声の異常を生じる。

3)皮毛を主る(五主)、毛は肺の華(五華)

肺の充は皮にあり(素問・六節臓象論篇)

肺の合は皮なり、その栄は毛なり(素問・五蔵生成篇)

肺は皮毛を主る(素問・宣明五気篇)

肺は陽性の気(宗気、衛気)と津液を巡らすことにより、皮毛に潤いを与え、養う。環境の変化に対応して皮膚の収縮・弛緩する。肺の働きが損なわれると皮毛の働きに異常を生じ、皮膚の乾燥や湿疹・浮腫などを生じる。また外邪に侵されやすくなる。

4)鼻に開竅する(五官)

肺は鼻に開竅する(素問・金匱真言論篇)

肺気は鼻に通ず。肺和すれば則ち鼻は能く臭香を知るなり(霊枢・脈度篇)

肺は鼻を通して天の陽気(清気)を体内に取り入れ、古くなった気(濁気)を排出する。また鼻により臭いをかぎ分ける。肺の働きが正常でなくなると鼻が詰まったり、乾きやすくなったりして臭いがわかりにくくなる。

5)その他

肺の液は涕たり(素問・宣明五気篇)

肺から出る涕は肺の液である (五液) 。肺の働きが悪いと涕の分泌異常で鼻が乾いたり、涕が出すぎたりする。

肺は宣発・粛降を主る 

宣発とは昇発と発散のことで、呼気により濁気を吐き出したり、津液と気を全身に行き渡らせ、そう理を調節する。「粛降」は吸気により、清気を吸い込んだり、津液を腎や膀胱に下輸したり、気道を清潔にする。

肺は水の上源 

脾の働きにより胃から上部に運ばれた津液を全身に散布する。

 
5. 腎

   1)精神作用 精・志を蔵する(五神)、生命力の源である元気をもたらす

   腎は作強の官、伎巧これより出ず(素問・霊蘭祕典論篇)

 作強とは生命力と生長・生殖能力を盛んにすることで、腎の働きが盛んになると生長し・生殖能力を生じるようになる。また同時に元(原) 気が盛んで活動的になり、疾病にもかかりにくい。伎巧とは技巧と同義で巧みな技のこと。腎の働きが活発だと根気のいる細かい作業をやり通す気力も湧く。

  腎は蟄を主り、封蔵の本、精の処なり(素問・六節臓象論篇)

  蟄は隠れる、閉じこもるという意味で、封蔵とは大事にしまっておくことで、腎は生命の根本である先天の精を大事にしまっている。先天 の精は両親より受け継いだ精のことで、生命の源となり、人体の諸器官を構成し、生命力と生長・生殖能力の原動力となる。また後天の精によって補給され、気に変化して原気となって臍下丹田に集まり、基礎活力となる。腎気が衰えると元気がなくなり活動が低下し身体が冷える。生殖能力が低下し、疾病にかかりやすくなる。

腎は志を蔵す(素問・宣明五気篇)

志は腎に蔵され、目的を持って思ったり、思いを持続させる。志が傷れると記憶の混濁や忘却を生ずる。

2)気血水との関係 津液を主る

腎は水の蔵、津液を主る(素問・逆調論篇)

脾が水穀から分離し、肺が全身に散布し、不要になった津液を腎が集め処理し、津液全体を調整する。腎の働きが正常でないと浮腫・尿閉、頻尿・下痢などの津液の調節異常を生じる。

3)骨を主る(五主)、髪は腎の華(五華)

腎の華は髪にあり、その充は骨にあり(素問・六節臓象論篇)

腎の合は骨なり、その栄は髪なり(素問・五蔵生成篇)

腎は骨を主る(素問・宣明五気篇)

骨は髄の府(素問・脈要精微論篇)  髄は骨の充なり(素問・解精微論篇)

髄は骨の中にあり、骨を滋養する。腎精は髄を生育し、骨の中にある髄は骨を栄養する。腎が正常なら精が十分で、髄も充実して骨や歯も丈夫で、髪も黒々してつやがある。腎精が不足すると発育不良や歯牙や骨の異常、白髪・脱毛などが起こる。

4)二陰と耳に開竅する(五官)

腎気は耳に通ず。腎和すれば則ち耳はよく五音を知るなり(霊枢・脈度篇)

腎は耳を通して外界と交流し、腎精がしっかりしていれば耳は音声をよく聞き分けて判断できる。腎は二陰に開竅する(素問・金匱真言論篇)

腎は水分を調節し、調節した結果の排泄物を体外に排泄する。排泄物の排出口が二陰(前陰、後陰)である。腎の働きが正常でなくなると難聴や耳鳴、大小便の異常が起こる。

5)その他

腎の液は唾たり(素問・宣明五気篇)

腎から出る唾は腎の液である (五液) 。腎は歯牙を支配していて、唾は歯牙の生えているところから出る。腎の働きが悪いと唾の分泌異常で口が乾いたり、唾が出すぎたりする。

腎は納気を主る 

納気とは深い呼吸に関わり、吸気を臍下丹田に取り入れ、精を原気に化し、活性化する。納気が十分でないと呼吸が浅くなったり、呼吸困難になったりする。

腎は水の下源 

肺が入り口部分で、腎が出口部分で水分調節している。
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# by w74108520 | 2011-02-14 16:11 | 東洋医学概論

五行色体表   

五 行 木  火  土  金  水 
五 臓 肝  心  脾  肺  腎 
五 腑 胆  小腸 胃 大腸 膀胱
五 役 色  臭  味  声  液 
五 邪中風 傷暑 飲食労倦 傷寒 中湿
五 根 目  舌 口 唇 鼻  耳 
五 支 爪  毛  乳  息  髪 
五 主 筋 血脈 肌肉 皮膚 骨 
五 変 握  憂 吃逆 咳  慄 
五 精 魂  神 意・知 魄 精・志
五 志 怒  喜  思 憂・悲恐・驚
五 悪 風  熱  湿  燥  寒 
五 色 青  赤  黄  白  黒 
五 香 腴  焦  香  腥  腐 
五 味 酸  苦  甘  辛  鹹 
五 声 呼  言  歌  哭  呻 
五 液 涙  汗  涎  涕  唾 
五 音 角  徴  宮  商  羽 
五 労 久歩 久視 久座 久臥 久立
五 季 春  夏 土用 秋  冬 
五 方 東  南 中央 西  北 
五干支甲乙 丙丁 戊己 庚辛 壬癸
五 穀 麦  黍  粟  稲  豆 
五 畜 鶏  羊  牛  馬  豕 
五 菜 韮  薤 葵  葱 豆の葉

五有余
五臓の気過剰
怒 笑 涇溲不利(便秘) 喝息 ,満(膨満感)

五不足
五臓の気不足
恐 憂悲 四肢不用 息利少気 厥逆

五脈
脈の状態
弦 洪 緩 毛 石
弦 洪(鈎) 緩 浮毛 沈石
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# by w74108520 | 2011-02-14 16:07 | 東洋医学概論

1-4脈差診   

1-4 脈差診
中脈がとれたと仮定する。

まず、全体として各部位の虚実が把握できることなるが
これが意外に難しい
各自の恣意に任せて按圧することが多く、統一的方法が望まれる。

東洋はりの場合は、同時に六部位を把握することが望ましい。
特に相剋や陰分陽分を診るからである。
便宜的に二経を決めて主証とし自動的に虚実を割り当てるひともいるので
事情は複雑である。
あくまでも六部位全体のなかでの指を垂直に按圧し虚実を診る。

病理を知る場合は各部位の脈状によるほうがいいが
ここではそのやり方はとらない。

その前に六部位同時に按圧するやり方を習得したほうがよい。
ポイントはいままでより更に深いところまで同じ速さで按圧し挙上する。
まず中脈をとり、陰分に診し、陽分を診る。


このやり方は以下の点を留意したものである

①陰経同士特に左右の寸関尺の比較が容易である
②どの順番で虚しているか判りやすく、通常一番虚しているのを
主証とする。
③陰経特に関上同士の比較ができること 脾実と肝実の場合である
④陽分の脈状において邪と呼ばれる瀉法の適否が判断できること
⑤中脈の変化を捉えやすい


具体的方法としては
①軽按 中按 重按を左右同時に按圧する
中脈;から重按し深く血管までみるが
指先になにか残る感じがすればよい

②指の形に虚実が残るようになる。
脈状が改善すると指に当たる感じや按圧がスムーズとなる

③指を柔らかくして、
正確に按圧挙上を繰り返す。
術者は指がなくなる感覚でただ拍動の變化のみを感じる
拍動を気の動きと感じられれば佳とする。

④主観が入るとその形に指を合わせたがる
特に次指中指は押さえやすいので、肺虚が多くなりやすい
注意されたい。
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# by w74108520 | 2011-02-14 08:05 | 脈診

叙意一百韻   

菅家後草〈叙意一百韻〉 菅原道真


生涯無定地     生涯は定地無し
運命在皇天     運命は皇天に在り
職豈図西府     職は豈西府を図らんや
名何替左遷     名何ぞ左遷に替カハれる
貶降軽自芥     貶降ヘンカウせらるること芥アクタよりも軽く
駈放急如弦     駈放クハウせらるゝこと弦ゲンよりも急なり
典(立心偏+典)赧顔逾厚 典(立心偏+典)赧テンタンしては顔逾々イヨイヨ厚く
章狂踵不旋     章狂ショウキョウして踵クビス旋メグらさず

牛岑(三水偏+岑)皆坎穽 牛岑(三水偏+岑)ギウシンは皆坎穽カンセイ
鳥路惣鷹亶(亶偏+鳥) 鳥路は惣て鷹亶(亶偏+鳥)ヨウセン
老僕長扶杖     老僕は長トコシへに杖に扶タスけられ
疲驂数費鞭     疲驂ヒサンは数々シバシバ鞭を費やす
臨岐腸易断     岐ギに臨んで腸断へ易く
望闕眼欲穿     闕ケツを望んで眼穿たんと欲す
落涙欺朝露     落涙は朝露を欺き
啼声乱杜鵑     啼声テイセイは杜鵑トケンを乱る
街衢塵羃々     街衢ガイク塵チリ羃々ベキベキ
原野草千(草冠+千)々 原野草千(草冠+千)々センセン
伝送蹄傷馬     伝デンには送る、蹄ヒヅメの傷める馬
江迎尾損船     江には迎ふ、尾ビの損ぜる船
郵亭余五十     郵亭イウテイ五十に余り
程里半三千     程里三千に半す
税駕南楼下     駕を税トく南楼の下
停車右郭辺     車を停トドむ右郭イウカクの辺
宛然開小閣     宛然エンゼンとして小閣を開き
覩者満遐阡     覩ミる者遐阡カセンに満つ
嘔吐胸猶逆     嘔吐オウトして胸猶ほ逆サカラひ
虚労脚且戀(病垂+戀) 虚労キョラウして脚アシ且マた戀(病垂+戀)ヤむ
肌膚争刻鏤     肌膚キフは争ふて刻鏤コクラウす
精魄幾磨研     精魄は幾ばくか磨研マケンせる
信宿常羇泊     信宿シンシュク常に羇泊キハク
低迷即倒懸     低迷して即ち倒懸タウケンす
村翁談往事     村翁ソンヲウは往事を談じ
客館忘留連     客館に留連リュウレンを忘る
妖害何由避     妖害エウガイは何ぞ避くるに由ヨシあらん
悪名遂欲蜀(益偏+蜀) 悪名は遂に蜀(益偏+蜀)ノゾかれんと欲す
未曾邪勝正     未だ曾カツて邪は正に勝たず
或以実帰権     或は実を以て権ゴンに帰す
 
移徒空官舎     移り徒ウツる空官舎
修営朽采椽     修め営む朽采椽キュウサイテン
荒涼多失道     荒涼カウリョウとして多く道を失ひ
広袤少盈廛     広袤クワウバウ廛テンに盈ミつること少マレなり
井壅堆沙甃     井壅フサガって沙を堆ウヅダカくして甃イシダタみ
籬疎割竹編     籬マガキ疎にして竹を割って編む
陳根葵一畝     陳根チンコンは葵アホヒ一畝
斑蘚石弧拳     斑蘚ハンセンは石弧拳コケン
物色留依旧     物色は留まって旧に依り
人居就不悛     人居は就いて悛アラタまらず

随時雖褊切     時に随って褊切ヘンセツなりと雖も
恕己稍安便     己を恕ジョして稍々ショウショウ安便アンビンなり
同病求朋友     病を同じうして朋友を求め
助憂問古先     憂を助けて古先コセンを問ふ
才能終蹇剥     才能終に蹇剥ケンハク
富貴本屯(之繞+屯)亶(之繞+亶) 富貴本と屯(之繞+屯)亶(之繞+亶)チュンテン
傅築巌辺藕     傅フが築チクは巌辺ガンペンに藕グウし
范舟湖上扁     范ハンが舟は湖上に扁ヘンなり
長沙沙卑湿     長沙チャウサ、沙スナ卑湿ヒシツ
湘水水淵(大冠+淵)巻(三水+巻(己のない巻)冠+糸) 湘水シャウスイ、水ミヅ淵(大
          冠+淵)巻(三水+巻(己のない巻)冠+糸)インワン
爵我空崇品     我を爵して空しく品を崇タカくす
官誰只備員     誰をか官カンす、只員に備ふ
故人分食敢(口偏+敢) 故人は食を分ちて敢(口偏+敢)クラはしめ
親族把衣前(三水+前) 親族は衣を把トって前(三水+前)アラふ
既慰生之苦     既に生の苦を慰む
何嫌死不瑞(之繞の瑞) 何ぞ嫌はん、死の瑞(之繞の瑞)スミヤかならざるを
薔(草冠のない薔)興(興冠+林冠+大冠+火)由造化 薔(草冠のない薔)興(興冠
          +林冠+大冠+火)ショウサンは造化ゾウクワに由る
忖度委陶甄     忖度ソンタクは陶甄タウケンに委す

荏苒青陽尽     荏苒ジンゼンとして青陽セイヤウ尽き
清和朱景妍     清和セイワ朱景シュケイ妍ケンなり
土風須漸漬     土風は須スベカらく漸漬ゼンシすべく
習俗擬相沿     習俗は相沿はんと擬ギす
苦味塩焼木     苦味は塩木を焼き
邪贏布当銭     邪贏ジャエイ、布ヌノ銭ゼニに当アつ
殺傷軽下手     殺傷軽く手を下し
群盗穏差肩     群盗穏やかに肩を差す
魚袋出垂釣     魚袋ギョタイは釣を垂るゝに出し
屏(竹冠+屏)篁換叩舷 屏(竹冠+屏)篁ヘイコウは舷を叩くに換ふ
貪婪興販米     貪婪タンラン販米ハンマイを興コウし
行濫貢官綿     行濫コウラン官綿を貢カウす
鮑肆方遺臭     鮑肆ホウシは方マサに臭シュウを遺ワスれ
琴声未改絃     琴声は未だ絃を改めず
与誰開口説     誰と与にか口を開いて説かん
唯独曲肱眠     唯独り肱を曲げて眠る

欝蒸陰霖雨     欝蒸ウツジョウす、陰霖インリンの雨
晨炊断絶煙     晨炊シンスイは断絶の煙
魚観生竃釜     魚観ギョクワン竃釜サウフに生じ
蛙呪聒階甎     蛙呪アジュ階甎カイセンに聒カマビすし
野竪供蔬菜     野竪ヤジュ蔬菜を供し
廚児作薄亶(食偏+亶) 廚児チュウジ薄亶(食偏+亶)ハクセンを作る
痩同失雌鶴     痩せたることは雌を失へる鶴に同じく
飢類嚇雛鳶     飢えたることは雛を嚇す鳶に類す
壁堕防奔溜     壁堕ちて奔溜ホンリウを防ぎ
庭泥導濁涓     庭泥デイしては濁涓ダクケンを導く
紅輪晴後転     紅輪カウリン晴後に転じ
翠幕晩来搴(手の代わりに衣) 翠幕スイマク晩来バンライに搴(手の代わりに衣)カカぐ
遇境虚生白     境に遇うて虚キョ白ハクを生じ
遊淡暗入玄     遊淡イウダンして暗アン玄ゲンに入る
老君垂迹淡     老君は迹を垂るること淡
荘叟処身偏     荘叟サウソウは身を処すること偏なり
性莫乖常道     性は常の道に乖ソムくこと莫れ
宗当任自然     宗は当に自然に任すべし
殷勤斉物論     殷勤インギンなり、斉物論セイブツロン
洽恰寓言篇     洽恰カフカフたり、寓言篇グウゲンヘン
景致幽於夢     景致ケイチは夢より幽カスカなり
風情癖未痊     風情癖未だ痊イへず
文化何処落     文化は何れの処にか落つる
感緒此間牽     感緒は此の間に牽ヒかる
慰志憐馮衍     志を慰めては馮衍フエンを憐み
銷憂羨仲宣     憂を銷ケして仲宣チュウセンを羨む
詞拑触忌諱     詞は忌諱キキに触るゝに拑ツグみ
筆禿述麁癲     筆は麁癲ソテンを述ぶるに禿トクす
草得誰相視     草サウは誰にか相視アヒシメすを得ん
句無人共聯     句は人の共に聯する無し
思将臨紙写     思は将マサに紙に臨んで写さんとし
詠取著燈燃     詠は取って燈を著けて燃す
反覆何遺恨     反覆するも何ぞ恨を遺さん
辛酸是宿縁     辛酸是れ宿縁シュクエン
微々抛愛楽     微々愛楽を抛ナゲウち
漸々謝葷亶(月偏+亶) 漸々ゼンゼン葷亶(月偏+亶)クンセンに謝す
合掌帰依仏     合掌して仏に帰依キエし
廻心学習禅     心を廻メグらして禅を学習す
厭離今罪網     厭離エンリす、今の罪網ザイマウ
恭敬昔真筌     恭敬ギョウケイす、昔の真筌シンセン
皎潔空観月     皎潔カウケツなり、空観クウクワンの月
開敷妙法蓮     開敷カイフす、妙法ミャウハフの蓮レン
誓弘無誑語     誓弘セイグして誑語キョウゴ無ければ
福享不唐捐     福フク享ウくること唐捐タウエンならじ

熱悩煩纔減     熱悩ネツノウの煩ワヅラひ纔ワヅカに減じ
涼気序罔愆     涼気の序愆アヤマつこと罔ナし
灰飛推律候     灰飛んでは律候リッコウを推し
斗建指星躔     斗建トケンしては星躔セイテンを指ユビサす
世路間弥隘     世路間にして弥イヨイヨ隘セマく
家書絶不伝     家書絶えて伝はらず
帯寛泣紫毀     帯寛うして紫の毀アブるゝに泣き
鏡照歎花顛     鏡照して花顛クワテンを歎く
旅思排雲雁     旅思リョシは雲を排する雁ガン
寒吟抱樸蝉     寒吟カンギンは樸ボクを抱く蝉

一逢蘭菊敗     一たび蘭菊の敗るるに逢ひ
九見桂花円     九たび桂花ケイクワの円マドロカなるを見る
帰室安懸磬     室に帰って懸磬ケンケイに安く
戸(戸冠+冂構+口)門懶脱鍵 門を戸(戸冠+冂構+口)トザして鍵を脱トるに懶モノウし
跛羊(爿偏+羊)重有執(執冠+糸) 跛羊(爿偏+羊)ヒショウ重ねて執(執冠+糸)
          ホダシ有り
瘡雀更加攣     瘡雀サウジャク更に攣レンを加ふ
強望垣牆外     強ひて望む垣牆エンシャウの外
偸行戸甫(片偏+戸冠+甫)前 偸ヌスみ行く戸甫(片偏+戸冠+甫)コイフの前
山看遥縹緑     山は遥かに縹緑ヒャウリョクを看
水憶遠潺湲     水は遠く潺湲ゼンクワンを憶ふ
俄頃贏(贏の貝の代わりに羊)身健 俄頃ガケイ贏(贏の貝の代わりに羊)身ルイシン健やかに
等閑残命延     等閑トウカンに残命延ぶ
形馳魂兄(立心偏+兄)々 形馳ハせて魂兄(立心偏+兄)々キャウキャウたり
目想涕漣々     目想オモひて涕漣々レンレンたり
京国帰何日     京国ケイコクには帰らむこと何れの日ぞ
故国来幾年     故国には来らむこと幾ばくの年ぞ
 
却尋初営仕     却カヘって尋ぬ、初め仕を営みしとき
追計昔鑚堅     追って計る、昔堅ケンを鑚キりしことを
射毎占正鵠     射ては毎ツネに正鵠セイコウを占む
烹寧壊小鮮     烹ニては寧ナンぞ小鮮ショウセンを壊さんや
東堂一枝折     東堂トウダウに一枝を折り
南海百城専     南海に百城専らにす
祖業儒林聳     祖業は儒林聳ゆ
州功吏部銓     州功シュウカウは吏部リブ銓ハカる
光栄頻照耀     光栄は頻りに照耀セウエウし
組珮競營(營の呂の代わりに糸)纏 組珮ソハイは競うて營(營の呂の代わりに糸)纏エイテン
          す
責重千鈞石     責セメは千鈞の石よりも重く
臨深万仭淵     臨むことは万仭の淵よりも深し
具瞻兼将相     具瞻グセン将相セウセウを兼ぬ
僉曰欠勲賢     僉ミナ曰ふ勲賢クンケンを欠ぐと
試製嫌傷錦     製セイを試みては錦を傷つけんことを嫌ひ
操刀慎欠鉛     刀を操っては鉛エンを欠がんことを慎む
兢々馴鳳戸(戸冠+衣) 兢々キャウキャウとして鳳戸(戸冠+衣)ホウイに馴れ
慄々撫龍泉     慄々リツリツとして龍泉リョウセンを撫づ
脱徒(尸冠+徒)黄埃俗 徒(尸冠+徒)シを脱ぐ黄埃カウアイの俗ゾク
交襟紫府仙     襟エリを交ふ紫府シフの仙セン
桜花通夜宴     桜花は通夜の宴
菊酒後朝筵     菊酒は後朝コウテウの筵エン
器拙承豊沢     器は拙うして豊沢ホウタクを承け
舟頑渡巨川     舟は頑ガンにして巨川を渡る
国家恩未報     国家恩未だ報いざるに
溝壑恐先填     溝壑カウガク先づ填ウヅまんことを恐る
潘岳非忘宅     潘岳ハンガク宅を忘るゝに非ず
張衡豈廃田     張衡テウコウ豈に田を廃せんや
風摧同木秀     風摧クダいては木の秀ヒイでたるに同じく
燈滅異膏煎     燈滅トウメツしては膏アブラの煎るに異なる
苟可営々止     苟モし営々として止るべけんも
胡為脛々全     胡為ナンスれぞ脛々ケイケイとして全からん
覆巣憎殻卵     巣を覆へしては殻卵コクランを憎み
捜穴叱虫(虫偏+氏冠+一)虫(虫偏+彖) 穴を捜しては虫(虫偏+氏冠+一)虫(
          虫偏+彖)チテンを叱シッす
法酷金科結     法は酷にして金科キンクワに結ばれ
功休石柱鐫     功コウは休して石柱セキチュウに鐫ホらる
悔忠成甲冑     忠チュウを甲冑カッチュウと成せしを悔い
悲罰痛戈延(金偏+延) 罰の戈延(金偏+延)クワセンより痛きを悲しむ
 
巣(王偏+巣)々黄茅屋 巣(王偏+巣)々サウサウたる黄茅コウボウの屋ヲク
茫々碧海需(土偏+需) 茫々たる碧海ヘキカイの需(土偏+需)セン
吾盧能足矣     吾が盧リョは能く足りぬ
此地信終焉     此の地は信マコトに終焉シュウエン
縦使魂思見(山偏+見) 縦使タトヒ魂タマシヒ見(山偏+見)ケンを思ふとも
其如骨葬燕     其の骨を燕エンに葬るを如イカにせん
分知交糺纏     分ブンは糺纏キウテンに交はるを知る
命巨(言偏+巨)質筵專(竹冠+專) 命メイは巨(言偏+巨)ナンぞ筵專(竹冠+專)
          エンセンを質タダさんや
叙意千言裏     意を叙ノぶ千言の裏ウラ
何人一可憐     何人か一に憐むべき
 
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# by w74108520 | 2011-02-12 20:59 | 詩文