カテゴリ:かぜのお手当て( 2 )   

かぜの効用by野口晴哉   

風邪をひくと、ほとんどの人は市販の風邪薬を買うか病院に行って薬をもらって風邪の症状を抑えます。
「風邪の症状を抑えるとはもったいないことをするのですね。」と言われましたら皆さんはどう思われますか。
「何を言っているのだろう。この人は…」と思われると思います。 それもそのはずです風邪の症状をいいと思う人はいないでしょう。
でも、その症状が病気、特にガンや脳溢血を予防したり治してくれたりしてくれるとどうでしょう。 「もったいない」と思われるのではないでしょうか。風邪の下痢や咳、食欲不振、熱などの症状、特に発熱が様々な病気を治してくれるのです。風邪の症状は必要があって出るのですから、その症状を薬などで抑えない方がいいようです。
「ドイツの医科大学のイセルス教授というニンジンジュースを基本にガンの自然療法をしている先生の言葉で 『世界には二人の名医がいる。それは食欲不振と発熱だ』というものです。」 (『東洋の智恵は長寿の智恵』渡部昇一・石原結實共著・PHP研究所・)
風邪をひいたら食欲がなくなり熱が出ます。 このような風邪の症状など病気を治そうと出てくるものをいやなものとして薬で抑えてばかりいると、 将来癌などの大きな病気を作ってしまいます。

風邪をひかない人は身体が鈍くなっている人です。 身体が鈍くなると病気や異常なども感じなくなり自分は健康だと思っている。そういう人は得てして大病で突然倒れるというようになるそうです。脳溢血になった人の過去をよく観察すると、ある時期から突然風邪をひかなくなっているそうです。 このように鈍くなっている人も風邪をひいて、その風邪を上手にやり過ごすと鈍かった身体が敏感になり、 血管の弾力がなくなり血圧が高い人は血管が弾力を回復して血圧が低くなったりするそうです。ガン細胞は39.3度以上の高熱になると死んでしまいます。 だから風邪をひき高熱を出せばその結果、脳溢血の予防やガンの予防にもなります。
「だからいろいろな病気を治す方法よりは、風邪を上手に経過する生活法と云いますか、 それを会得しておけば、癌になるとか、脳溢血になるとか、そういう麻痺した体も正すことが出来ます。

ここには、現代医療文明に見られる病気を敵対視する思想はありません。病気を根絶するというより、人間の内なる自然を活かすという考えであります。
風邪を上手に経過すると、ほかの病気も治り、体は強くなる。病気は戦って征服するものではなく、体の偏りを治すきっかけと考え、一人ひとりのからだとこころの動きを自発的に方向づけていきます。そこではしたがって、気とか潜在意識、あるいは各人の素因という隠れたものをみようとするのです。
 針灸治療もこのような病理観に立って脈を診たりツボを選んで内なる自然を活かすお手伝いををさせて頂いているのです。

*野口 晴哉(のぐち はるちか、1911年9月 - 1976年6月22日)



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風邪の効用(全生社、1962年、ちくま文庫 ISBN 4-480-03807-8 2003年)
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by w74108520 | 2010-12-14 08:47 | かぜのお手当て

かぜの優しいお手当て   

今週の半ばではもうすぐ雪になりいよいよ冬到来です。
風邪を引きやすい時期ですね。
風邪を引きそうだなって予感がしたら、早めにお手当てしましょう。

1.ゾクッときたら、首と腰の周りを温める
 ⇒首にはタオルを、お腹には腹巻をすると身体がぽかぽか温まりますよ♪

2.塩番茶でうがいと鼻洗浄をする
 ⇒コップ一杯の三年番茶に小さじ1/2くらいの塩を加えて塩番茶をつくり、
  さめてからうがいと鼻洗浄に使います。
  鼻洗浄は片方の鼻を手でふさぎ、もう片方の鼻から塩番茶をすすって口か
  ら出します。
そうすると鼻の中にたまった粘液が流れ出すので、鼻がすっきりします。

3.梅醤番茶を飲む
 ⇒このお茶は陽性のお茶なので、風邪をひきかけ陰性に傾いた体を中庸にもどして
  くれ、その上血液を強化し消化や循環を正常化させ、疲労や衰弱を解消します。
 【材 料】
  梅干 1/2~1個  / 三年番茶  カップ1杯 (いつもより濃い目に)
  醤油 小さじ1/2
 【作り方】
  1.梅干をペースト状にする。
  2.コップに梅干ペーストと醤油を入れ、熱い番茶を注ぎ入れる。
  3.熱いうちに飲む。

4.食欲がないときには食べない
 ⇒何かを食べると身体の回復に使うためのエネルギーが消化のために使われてしま
  うため、症状が良くならないことがあります。
  食べたくないというのは身体からのサイン。
  そういうときには無理に食べずに胃腸をお休みさせてあげましょう。

5.食欲がでたら「味噌雑炊」を食べる
 ⇒玄米の雑炊に味噌で味付けしていただきましょう。
  大豆を発酵して作った味噌は弱った胃腸にとってもやさしい食品で、消化吸収
  を助けてくれます。

6.とにかくよく寝る
 ⇒どんなに適切なお手当てをしても、睡眠時間が不足していては体調の回復には
  つながりません。
  体調が悪いときには潔くたっぷり寝ること。

7.熱がでたらリンゴジュースか椎茸のお茶を飲み、キャベツが青菜で熱をとる。
 ⇒リンゴジュースは人肌に温めてから飲むようにします。
  熱があって冷たいものが美味しく感じるからといって冷たいジュースを飲むと、弱って
  いる胃腸に負担がかかるので注意してくださいね。
 ⇒椎茸のお茶は熱を下げ、動物性脂肪を溶かし、収縮・緊張した状態をやわらげてくれま  す。
  【材 料】
   干しいたけ 1枚  /水  300cc / 塩またはしょう油 少々
  【作り方】
   1.水で戻したしいたけを、細かく切り刻む。
   2.鍋に、しいたけと水を入れ、弱火で10~15分間煮る。
   3.最後に、塩をほんの少し、もしくは醤油を2.3滴たらして火を止める。
   4.熱いうち、もしくは常温に冷まして飲む。
   ☆1歳以下の幼児には、塩、醤油を入れない。
  ⇒熱った頬や額に洗ったキャベツや小松菜などの青菜をのせておきます。
   そうすると野菜が身体から熱を吸い取ってくれます。
   野菜は熱くなったら、新しいものにかえてください。
   使った野菜は、食べずに捨ててくださいね。

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by w74108520 | 2010-12-13 22:31 | かぜのお手当て