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春の養生   

『素問』「四気調神大論」から引用すると、春の3ヶ月間のことを「発陳」(はっちん)といいます。元々春という言葉は「発る」「張る」から転じたものといわれています。

 冬の間、体の内側にしまってあった生命力が、外の向けて活動的になり始める時期です。この頃は静寂から身体が目覚めたばかりで、まだ力が充実していない時期なので、いきなり急激な運動はさけて、十分慣らした後で動くほうがよいでしょう。

 朝などは少し早く起きて、のんびりとした気分で時間を過ごし、身体を少しづつ慣らすようにしてください。しかし、いつまでも沈んだ状態でいると「気」が滞ったり、沈んだりして身体がだるい、のぼせる、眠たいなどの症状が多くなったりします。

 適当に運動して「気」をめぐらせてやるとよいでしょう。気のめぐりが悪いと夏になってから汗も少なく、冷え症になりやすくなります。また、この時期は学校や仕事の面で変化の多い時期です。新しい環境になじめず、不安になってくる人もいます。しかし、予想がつかないことをあれこれ考えていても答えは出ません。こんな時は「こうだ!」と決めつけずに、気持ちを大きく持ち、外向きな気持ちでいることが大切です。

 『春は東、東は青色、東方は風を生ず。風は木を、木は酸を生ず。酸は肝を生じ、肝は酸を要す。肝は筋を生じ、目を主る。感情においては怒を表わす。』

 春になると、眠っていた細胞も目を覚まし、動きだします。放っておいても血が騒ぎだす為、血の貯蔵庫の肝臓はフル回転になります。この肝の働きを助けるのが酸(収斂させる作用)です。酸の代表的な食品は、「酢、レモン、苺、梅、ニラ、竹葉、黒胡麻、セロリ、茄子、海藻、クラゲ、シジミ」などです。この食材に重点をおいて他の物とまんべんなく食べることを心がけましょう。

 ですが、食べ過ぎてはいけません。春は節食こそが最大の補身です。冬の間は寒さに対処するため多少太り、春は濃くなっている血を浄化するために痩せるようにすることが東洋式補身術です。

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by w74108520 | 2010-11-02 10:18 | 春の養生