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秋の養生   

"秋"の期間 24節気のうち立秋から霜降までの6つの節気を秋に分類しています。

●立秋(りっしゅう、8月8日頃)
残暑がきびしく、まだまだ暑い最中ですが、朝夕は秋の気配が感じられます。f0232160_1810275.jpg
●処暑(しょしょ、8月23日頃)
暑さが峠を越え、朝夕は涼しさも感じられるようになります。
●白露(はくろ、9月8日頃)
夜間の気温が低くなり、草木に露が降り始めるころ。白露は"しらつゆ"の意です。
●秋分(秋分、9月23日頃)
秋の彼岸の中日で国民の祝日に定められています。この日は春分と同じく、昼と夜の長さがほぼひとしく、この日を境にして徐々に昼が短く、夜が長くなっていきます。
●寒露(かんろ、10月9日頃)
五穀の収穫がたけなわなときで、農家ではことのほか繁忙をきわめます。
山野は晩秋の色彩が色こく、朝晩は肌にそぞろ寒気を感じはじめるようになります。
●霜降(そうこう、10月24日頃)
夜間の冷え込みが厳しくなり、霜が降り始めるころです。




 
体内の状態 秋になると猛烈な暑さもなくなり、気分が落ち着いてきます。私たちの体の中でも、暑さで消耗した体力が次第に回復し、生理活動も徐々に安定してきます。
発汗が少なくなり、体熱や水分・塩分の代謝もバランスが取れて、消化機能も平常の状態に戻ってきます。また心臓や血管への負担も軽くなるのでエネルギー代謝は基本的な安定した状態となります。
秋は体内の各器官・機能の休息と調整の季節といえますが、健康に影響を及ぼす多くの要素があり、また夏に消耗したものを十分に補充することも重要です。この時期こそしっかり養生を心がけることが大切です。


 
秋の養生の注意点

1. 乾燥を防ぐ
秋になると気温が下がり始め、雨も少なくなって湿度が低くなり、空気が乾燥してきます。五行の考え方では秋は肺に対応しており、乾燥した気候は肺の陰気を損傷させ易いと考えられます。そのため、口や咽喉が渇く、空咳が出る、肌が乾燥する、便秘しやすいなどの症状が出易くなります。さらに酷いときは咳込んで血が混ざることもあります。したがって秋の養生は乾燥を防ぐことが第一に重要です。
2. 冷えに注意する
乾燥と同時に、秋は冷気も忍び寄ってきます。夏に大汗をかいて人体の各組織は水分が不足している状態といえます。このとき冷気に侵されると、頭痛・鼻づまり・胃痛・関節痛などの症状が現れやすくなります。また慢性病の再発や新たな病気を誘発することもあります。特にお年寄りや虚弱体質の人はこうした気候の変化への適応能力や抵抗力が弱いので、冷えには充分注意が必要です。
3. 基礎体力を養う
夏は体力の消耗が大きく、消化吸収力は衰える季節です。
古来、四季の規律を表す「春生、夏長、秋収、冬蔵」という言葉がありますが、秋は人体にとっても収穫の季節で、体力を養う重要な時期といえます。
気候は涼しくなり、人体の陽気は徐々に衰え、朝晩と日中の温度差が大きくなりますので、毎日の生活に注意を払って風邪などひかぬ気配りが必要です。関節痛や高血圧、心臓疾患のある人は、体を冷やさないようにして病気の再発を防ぐよう心掛けなければなりません。また「秋老虎」といって暑さが急に戻ることがありますが、このとき冷たいものを飲んだり食べたりし過ぎないよう気をつけましょう。特に子供やお年寄り、慢性病などで体力の衰えている人は注意が必要です。
秋の養生 秋の養生のポイントは「養陰防燥」という言葉で表現されています。
秋になると陽気は次第に衰え始め、陰気が盛んになってきますので、季節に合わせて、体内の陰気を養うことが最も重要だということです。そして養陰(陰気を 養う)のためには防燥(乾燥から身を守る)に注意が必要です。この原則を日常生活の各方面で具体化するのが秋の養生の基本といえます。
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  飲食の調整
 肺の働きを助ける
五行の考え方でいうと、秋は肺に対応しています。肺は重要な呼吸器官であり、人は呼吸によって気(大自然の生命エネルギー)を体内に取り込みます。したがって肺の活動の盛衰は寿命の長短にも大きく関係しているといえます。
秋の乾燥した気候は肺の陰気を損ないやすく、鼻の乾き、咽喉の痛み、咳、胸の痛みといった呼吸器系の病気が発生し易くなります。秋は肺の働きを助ける飲食 を心掛けなければなりません。体内の陰気を養い潤いを与えるものには、白キクラゲ、梨、胡麻、蓮、ホウレン草などがあります。
 少辛多酸
秋は肺の活動が活発になります。辛い食物を食べ過ぎると肺の活動は異常に旺盛になり、そのため肝臓の 働きを損なうことがあります。ネギ、生姜、ニラ、唐辛子など辛い食物は食べ過ぎないように注意しましょう。また、リンゴやブドウ、トマトなどは肝臓の働き を助けますので、できるだけ多く食べると良いでしょう。
 朝はお粥を食べる
初秋の頃は夏の暑さや湿気の名残が残っています。この頃には多くの果物が実をつけますので、ついつい食べ過ぎてしまい、脾・胃の消化吸収機能を損ないがちです。朝はお粥を食べて脾・胃の働きを調えれば、一日爽快に過ごせるでしょう。
 滋養スープを中心に
秋の飲食は「養陰防燥」が原則ですから、昼食や夕食には滋養効果のあるスープを食べるようにしましょう。薬膳レシピでは、「百合と冬瓜のスープ」や「小豆と鯛のスープ」などが代表的なものです。

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  秋に適した食品 秋は空気が乾燥して津液(体内の水液全体)が損なわれて、鼻や咽喉、皮膚が乾いてカサつき、咽喉が渇きます。体内を潤す食品を摂るようにして、塩辛いもの、辛いもの、脂っこいものは避けるようにしましょう。秋に適したものには以下のようなものがあります。
1.柿
秋は柿が一番です。古い医学書にも「柿は虚労を補 う」とあり、補益作用があると記されています。秋の躁の邪気(外からの病気の原因)に侵されると、咽喉の痛み、口や舌の爛れ、空咳などの症状が現れ、前に 肺病を患った人は喀血することもあります。柿はこうした症状の予防・治療効果があります。
2.百合
百合は秋に特有の食物で、心臓と肺の働きをたすける作用があり、咳や痰を鎮めます。風邪にも効果があり、不眠症を解消したり精神安定にも有効です。
3.栗
栗も秋に最適な食品です。中医では、栗には脾の働きを助けて消化を促進させ、腎臓の働きを活発にする作用があると言われています。食べ方もいろいろで、栗ご飯にしても良いですし、「板栗牛肉」という薬膳料理の食材としても使われます。



  生活面での注意 秋は気候の変化が大きい季節です。初秋はまだ暑さや湿気が残り、中秋になると空気が乾燥し、晩秋には寒さを感じるようになります。生活面でも注意が必要です。
『秋凍』という言葉があります。「慌てて厚着をしない」という意味ですが、徐々に寒さに慣れていくことが大切だということです。余り早く厚着をすると体内に熱を発生させて汗もかくようになり、津液(体内の陰)を損傷させ、陽気も排出してしまいます。
また少し寒いくらいの刺激は、大脳の働きを活発にして皮膚の血流の量を増加させます。皮膚の代謝が良くなれば寒さへの抵抗力も強まり、風邪などの発病を抑えることができます。
もちろん『秋凍』は個人差があり、天気の状態によっても変わります。お年寄りや小さい子供、体力のない人は体を冷やさないように注意が必要ですし、急に気温が下がったときや雨のときなどは『秋凍』にこだわらずに衣服を調整しましょう。
秋は天気が激しく変わりますので、汗をかき過ぎないように気をつけて、こまめに衣服の調整をすると良いでしょう。








わかさ針灸整骨院  (新潟 長岡 はり きゅう 鍼灸)
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by w74108520 | 2010-11-10 20:09 | 秋の養生