カテゴリ:三厭五葷( 1 )   

三厭五葷   

東洋のベジタリアン
五葷(ごくん)について
東洋の ヴィーガンが取らない食べ物を三厭五葷(さんえんごくん)と言います。
三厭は肉・鳥・魚、五葷はネギ・にんにく・にら・らっきょう・あさつきなどです。

菜食主義において、五葷(ごくん)は禁じられています。
大自然の天然の気を、傷つけてしまうのがその理由とされています。
五行という古代中国の自然哲学に基づいています。
人間の精神に悪影響を及ぼす食品であり、それぞれの臓器と徳目に対応しています。

1 五行とは

五行とは天地の間に循環する
土、木、火、金、水の五つの気のことです。

水は木を育て、
木は火を生じ、
火は土を生じる、というように、
天地間の萬物は互いに生かしあう(相生)性質があります。

2 五行の相生相剋
しかし逆に、マイナスの気が生じれば
互いに相殺してしまう流れとなります。

水が火を剋し(消してしまう)、
火が木を剋し(焼いてしまう)・・

という具合に、双方で剋しあう(相剋)という循環もあるのです。


3 五行色体表

五行 木 火 土 金 水
五臓 肝 心 脾 肺 腎
五官 眼 舌 口 鼻 耳
五常 仁 礼 信 義 智
五戒 殺 淫 妄 盗 酒
五情 怒 喜 思 憂 恐
五葷 ラッキョウ ニラ ニンニク アサツキ ネギ

4 五葷と五行

五葷も実は、この五行に対応しているのですが、五行には、人間の五臓(五つの臓器)、そして人間が本来的に備えている五つの徳、また人が戒めるべき五つの戒にも対応しています。
たとえば、五行のひとつ、木というのは五常では仁にあたります。
ですから、木や植物はその特質として、仁、他者を生かすというような性質をもっているわけです。
木に対応する五戒(いましめ)は、「殺」であり、またこれに対応する五臓(臓器)は肝臓です。ですから、殺生すると、人間の徳である「仁」の気が傷つけられ、これが過ぎると肝臓を痛めてしまうのです。
人間の持っている五つの徳は仁、義、礼、智、信ですがこれは、心のもちかた、心のありようです。ですから、仁の心というのは単に殺生をする、しないの問題だけではなく生き物に対する慈愛の心があるかどうかがとても大事なんですね。
また、人を見下げたり批判中傷したりする心も精神の上での「殺」にあたります。このような心が過ぎると、肝臓にはよくないといえるんですね・・。

そして、この五行は循環します。相生(互いに生かす)が本来の流れで土から金を生じ、金が水を生じ、水が木を生じ、木が火を生じ、火が土を生じる、というのが相生の流れです。
逆に相剋(互いに剋する)流れもあり、土が水を剋し(土が入ると水がにごる)、水が火を剋し、火が金を剋し、金が木を剋し、木が土を剋すというのが相剋の流れです。
ですから、もし殺生をすると、仁を傷つけるだけでなくまわりまわって、信、礼、義、智の徳も傷つけてしまうことになります。そうなると、言行は乱れて苦悩や煩悩がさらに生じてきます。そしてまためぐりめぐって殺生してしまう、しやすくなってしまうという、悪循環になってしまうのです。
逆に、五葷を好むのは五戒で言うところの妄、殺、淫、盗、酒です。
飲食街などでも、お酒やお肉、そしてニンニクやニラ、ネギなどを多く出すような店の付近には、この妄、殺、淫、盗、酒などがたくさんあつまってくるようです。

若註
五戒(ごかい)とは、仏教において在家の信者が守るべき基本的な五つの戒のこと。
木 不殺生戒(ふせっしょうかい) - 生き物を殺してはいけない。
火 不邪淫戒(ふじゃいんかい) 自分の妻(または夫)以外と交わってはいけない。
土 不妄語戒(ふもうごかい) - うそをついてはいけない。
金 不偸盗戒(ふちゅうとうかい) - 他人のものを盗んではいけない。
水 不飲酒戒(ふおんじゅかい) - 酒を飲んではいけない。


五常(ごじょう)儒教は、五常(仁、義、礼、智、信)という徳性を基本とした。
仁 人を思いやること。孔子以前には、「おもねること」という意味では使われていた。白川静『孔子伝』によれば、「狩衣姿も凛々しい若者のたのもしさをいう語」。「説文解字」は「親」に通じると述べている。
「論語」の中では、さまざまな説明がなされている。孔子は仁を最高の徳目としていた。
義 利欲に囚われず、すべきことをすること。(語源的には宜に通じる)
礼 仁を具体的な行動として、表したもの。もともとは宗教儀礼でのタブーや伝統的な習慣・制度を意味していた。のちに、人間の上下関係で守るべきことを意味するようになった。
智 学問に励む
信 言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。
[PR]

by w74108520 | 2010-07-26 17:31 | 三厭五葷