鶯のこほれる涙   

二条の后の春のはじめの御歌

雪のうちに 春は来にけり

鶯のこほれる涙 いまやとくらむ

(古今春4)二条后(842-910)

まだ雪の残っているうちに
春はやって来たのだ。
谷間に籠っている鶯の氷った涙も
今頃は融けているだろうか。



「うぐひす」には「憂(う)く干(ひ)ず」の音を響かせている。
悲しくて乾くまの無かった鶯の涙、
雪の中では凍っていたけど、
立春となった今、
溶けて流れて消え去ることである。
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by w74108520 | 2011-02-08 14:56 | 詩文

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