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1-2脈の按じ方   

1-2脈の按じ方
脈の按じ方に浮中沈の三法ある。
ここでは脈状と重なるので
煩雑をさけるため、
浮を軽按、
中を中按、
沈を重按とする。

1-2-1軽按
軽く指を乗せただけで
脈の拍動を感じる。
感じなければそれで良い。
腑や陽経の状態を診る。

1-2-2中按
次に左右の六部位を同時に按圧して
平等に感じるまで指を沈める。
平等に感じようとすれば、
按圧の程度にデコボコが生ずるはずである。
少なくとも左右差が生じてくる。
胃の気の状態をみる。

1-2-3重按
デコボコのままゆっくり按じて
拍動を感じられるか診る。
陰経や臓の虚実を診る。

別法として三本指を揃えて
そのまま按圧するやり方もある。
尺中が判りづらいので按圧に加減がいる。

ご批判もあると思うが、
これは初心者向きのやり方であることを
お断りしておく。

筆者の場合は
例えば軽按は中脈から指を上げて
指が血管から離れる直前まで診ている。

各自段階があり宜しく斟酌していただきたい。
やり方が違うというのは
診るところが違うからである。

 結果として
寸口は軽く尺中は重くなるようになれば
いつのまにか
六部位の脈状をも診ていることになる。

by w74108520 | 2010-12-30 23:50 | 脈診

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